Al- Ti- Mg 三元系における超伝導状態探索 ~機械学習による“探索指針の提案”と “超伝導組成の予測”~ Al-Ti-Mg 三元系における超伝導状態探索 ~機械学習による“探索指針の提案”と “超伝導組成の予測”~

杢谷成道、 唐永鵬、美藤正樹、松本要、村山光宏、堀田善治

Al-Ti-Mg 三元系における超伝導状態探索 ~機械学習による“探索指針の提案”と “超伝導組成の予測”~

日本金属学会会報まてりあ 第61巻第12号2022, DOI:10.2320/materia.61.870

研究論文概要

一般に電気抵抗が0になる事で知られている超伝導状態は、社会構造を変革する可能性を有する物理現象であり、超伝導磁石が使用され医療用磁気共鳴画像装置(MRI)が普及し、リニア中央新幹線の建設が始まるなど、社会実装が徐々に進んでいます。
超伝導線材を使って送電ロスを現在の1/4以下に低減するなど将来のインフラストラクチャーへの応用が検討されていますが、ユビキタスやエコフレンドリーの面から、さらには低価格の面からも希少元素を使わない軽金属製の超伝導線材は魅力的です。そこで、本稿では今までに見出された事がない軽金属合金ベースの超伝導材料を実現することを目的とした、機械学習と先端加工技術を組み合わせた材料探索研究の概要を解説します。