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世界初!電子顕微鏡の中で物質のナノスケール塑性変形の三次元観察に成功

 九州大学、株式会社システムインフロンティア、大阪大学、筑波大学は、JST先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、ナノ(10億分の1)メートルスケールで細胞や物質の観察が可能な透過電子顕微鏡(TEM)内で、物質を引張・圧縮変形しながら時系列で三次元画像撮影が行える「その場変形電子線トモグラフィーシステム」のプロトタイプを開発しました。2016年5月には、このシステムを使って、株式会社メルビル、バージニア工科大学と共同で、ナノメートル(nm)スケールの金属に力を加えて変形させた塑性変形(元に戻らない変形)の様子を時系列で三次元画像に納めることに成功し、同システムの有効性が実証されました。TEM内で今回のように不可逆な塑性変形を3Dで直接観察できた前例はありません。
 今回開発したイメージング技術は、物質に力を加えて変形を生じさせる時の、nmレベルの構造変化をTEMで三次元観察できることから、先端材料やバイオなど、TEMによるナノ構造解析が活躍する分野での応用が期待されます。今後は、開発技術の洗練と応用事例の蓄積を行います。

 本研究成果は、公益社団法人日本顕微鏡学会第72回学術講演会(2016年6月14日(火)~16日(木)仙台国際センター)において発表しています

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